英語が苦手という人の中には、英単語をはじめそもそも英語科目そのものが苦手という人と、単語は覚えられるが文法になると途端にダメになる、という人がいます。
今回は、受験対策としても重要となる英文法について、苦手な人でもより効率良く勉強出来る方法を紹介します。
英文法なら多分大丈夫、と思っている人も、確認をするつもりで是非読んでみてください。
文法を理解しているかの判断は文を作れるか否かで分かる
英文を読んで何となく内容は理解できるが英文を作ることはできない、といった場合、残念ながら文法を理解できているとは言えません。
正確に文法を理解できていれば、英文を作るというアウトプットが難なく出来るはずだからです。
これが出来ないと、受験の際に他の受験生に大きく差を付けられることにもなりかねません。
英文が何となくでも読解できるのであれば、文法の理解まであと少しです。今からでも充分に間に合いますので文法の理解を進めていきましょう。
テキストはお気に入りを貫き通す
様々な英文法テキストをあれこれ試してみたくなる気持ちは分かりますが、テキストを複数使うよりも気に入ったテキスト1つを続けた方が効率が良いです。
テキスト自体やフォントの大きさ、レイアウトや色使い、更には紙質によるページのめくりやすさなど、自分に合う合わないがあるかと思います。
慣れて馴染めば良いのですが、あまりに使いづらさを感じるテキストはストレスばかりが溜まり、使い続けることが難しくなります。
購入前に色々なテキストの試し読みをするなどして選び、これを使うと決めたものを貫き通して日々の勉強に活かしましょう。
更に、問題集が充実しているテキストだとなお良いです。テキストを使いながらすぐに問題を解いて理解度を測れる点からも効率が良いと言えます。
真っ先に身に付けたいものは文型と時制
文法の学習において最初に身に付けるべきは文型と時制です。
文型のS(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)を身に付けることにより、英文の構造の理解が進みます。
その上で、過去・現在・未来それぞれに基本形・進行形・完了形・完了進行形が掛け合わさった12種類の時制を理解することにより、文章の変化を覚えます。
不定詞の使い方でつまずく生徒も多い
文章の変化を覚えていくうちに、不定詞の使い方で誤答をしてしまう生徒が多数います。
不定詞の理解には、名詞・動詞・形容詞・副詞の4大品詞がどう働くかをまず理解することが必要です。
絶対に避けたい英文法の勉強法
ここで1つ、例題を出します。
No sooner had we got up on deck ( ) a native gave a loud shout.
1 when 2 than 3 where 4 that (龍谷大)
この問題を見て、「No soonerって前にあるから後ろはthanだな」と問題を解き、そこで満足して終わるのは、文法学習として一番避けたい勉強方法です。
soonの意味、それが比較級になり、さらにnoが加わり、thanの後に文があることで「私たちが甲板に出るとすぐに現地の人が大きな叫び声をあげた」という訳になることが、論理的に納得できて初めて、この文法項目を理解できたと言えるのです。
理屈と訳との対応関係を納得できるのであれば、正しい学習をしている証拠です。
しかし、「no sooner ~ than …で ~するとすぐに…だ。よし、次。」となっているときは、文法嫌いへの道を歩んでいます。この状態はすぐにでも改善する必要があります。
まとめ
英文法が出来ているつもりでも、実はしっかり理解できておらず、得点につながらないというケースは多いです。
基本の文型や時制、間違えやすい不定詞、不定詞を理解するための4大品詞、これらを確実に理解することが英文法の理解には避けて通れません。
苦手だけれど何となくなら分かる、というのはいい結果を生みません。もし心当たりがあるようであれば、今日からでも勉強方法を見直しましょう。