共通テスト、関西中学受験統一日を控え、今回は事前準備について触れます。
シミュレーションと下見
まずは遅刻なんて事が無いよう、公共交通機関を使う受験生は、あらかじめ乗り換え案内等で集合時間10~15分前に校舎前に到着するように逆算して予定を立てましょう。
今はアプリなどで会場最寄り駅から会場までの徒歩の時間も出ます。余裕をもって到着できるシミュレーションを立てておくことが重要です。※土日ダイヤの設定にする事!
そして、可能であれば前日までの下見が望ましいでしょう。
シミュレーションを立てておけばほぼ問題はないですが、電車の場合は駅のホームに着いてから何番出口から出ればよいかまで確認しておきましょう。
最寄り駅がターミナル駅であれば出口もたくさんあるため、何番出口かがわかっていても、電車から降りてその出口にはどこの改札を出てどっちに行けばよいのか、目印なども確認しておくことが望ましいです。
当日は受験生の人の流れもできており、大きな会場では案内する方が駅付近にいらっしゃることもあるのでほぼ大丈夫だと思いますが、不安な方は、代わりに親御さんでも結構ですので事前の下見をしておくことをお勧めします。
バスの場合は、どこのバス会社の何番系統のバスなのか、バス会社や路線を複数パターン確認し、電車の場合よりも早めの行動をお勧めします。
臨時便が出ていることも多いですが、バスも渋滞に巻き込まれますし、予定していたバスの乗車人数が多すぎて乗れないこともあります。
お車で送迎の場合も、道路状況により時間が読み辛いことがあります。
特に試験当日は受験生を乗せた車も多く、この季節ですので場所によっては雪による交通規制や、道路工事などによる車線規制もあります。
ナビの到着時間を過信せず、かなり余裕をもって出られた方が良いでしょう。
早く着いてしまった場合は、暖かい車内で緊張をほぐしてあげたり、直前チェックもできます。
また、乗降場所も確認しておくこともお勧めします。
会場前は混雑し、乗降する車も多く渋滞を引き起こします。
駐車場に停めて一緒に試験会場まで行かれる親御様は、コインパーキングの場所も複数確認しておきましょう。
会場付近はすぐに埋まります。どこも満車で会場から遠く離れた場所しかコインパーキングが空いておらず、親子で会場までダッシュした、という方も過去におられました。
そして、毎年トラブルになるのが近隣店舗周辺や店舗駐車場に停められ、学校側へ苦情が入ってしまうケースです。
場合によっては警察に通報されることもありますので、必ずコインパーキングを利用しましょう。
持ち物について
持ち物に関しては事前にチェックリストを作っておいた方が良いでしょう。
受験当日の朝や前日の晩は気持ちが昂っており、神経が持ち物にまで回らないこともあります。
受験票の確認はもちろんの事、特に筆記具は余裕をもって用意しておいてください。
〇 一般的に机上に出す事ができる物(試験官の指示が絶対です)
共通テストのマークシートは原則鉛筆使用です。多めの本数を用意し、鉛筆削りも必ず持参してください。シャープペンシルは計算やメモに使用する事となっております。
中学受験や大学記述二次試験ではシャープペンシルがよく使われますが、机の上にはシャープペンシル二~三本に加え、鉛筆もあった方が良いです。
試験中に芯が出なくなったり突如壊れたりするとストレスになりますし、時間ロスにつながりかねません。
保険として、よく削った鉛筆が一、二本あると緊急事態には安心できます。
消しゴムに関しても、二個は出しておきましょう。
試験中に落とした場合は、手を上げて試験官に拾ってもらうよりは落としっぱなしにし、もう一つの消しゴムを使うようにしましょう。
そうしている間に試験官が気付いて拾ってくれると思います。
スマートフォンは、着座したらすぐマナーモードではなく必ず電源を切り、カバンの中にしまいます。時間は腕時計で確認するようにしましょう。
ほとんどの会場には時計がありますが、念のため、機能が少なく音も出ないアナログの腕時計を腕から外し机上に置くことが望ましいです。
過去には、腕にはめた時計を頻繁に見る動作を怪しまれ、不正行為と疑われたケースもありました。
手汗や鼻水を拭うハンカチやティッシュ(中身のみ)を出して置けると良く、その場合は必ず英語などが書かれていない無地のものにしてください。
〇 カバンの中に入れておきたい物
お守り、万が一の場合のタクシー代、スマートフォン、上履き(ケースも)、シャープペンシルの芯、飲み物、お弁当、膝掛などの防寒具、カイロ、ヘアゴム、眼鏡(共テでは出しておいても良い)、常備薬(眠くならないもの)、替えのマスク、ビニール袋(鉛筆削りカスやティッシュ・マスク等のゴミを入れる)、雨具、チョコレート等のお菓子、直前にチェックできる参考書やノート、生徒手帳・身分証明書(受験票を忘れた場合に再発行できる)
〇 前乗りで宿泊の際に持参しておきたい物
スマートフォンの充電器、寝間着、枕、生理用品、健康保険証
あれもこれもと荷物が多すぎてもよくないですが、大事なのは安心感です。
当日、何か忘れたとしても何とかなることの方が多いのですが、その場でのイレギュラーは焦りにつながり、実力が出せなくなることもあるので、憂いの無い様に備えましょう。
これまでの努力が報われることを祈念しております。