ノート指導の重要性

ノート指導は、計算ミス、問題の読み飛ばし、時間不足による失点を克服する為にも有効

模試や定期テストの答案と問題用紙を見ると、「汚れていない」ことがよくあります。

算数や数学に関しては、計算式が書かれていなかったり、化学においても化学式が書かれていなかったり。
英語・国語に関しても文章に線が引かれていなかったり等、綺麗なままの問題用紙で返ってきます。
理数系科目に関して、尋ねると、多くのお子様からは「頭の中でやっている」との返答です。

又、せっかく書かれていても小さくて読めなかったり、様々な場所に書いてありどれがどれかがわからなかったり7なのか1なのか判らない汚さだったり・・・ 

計算ミスを誘発するばかりか、せっかく理解したものが混同し、わかっていたのに間違ったアウトプットになってしまい誤答にも結び付きます。

文系科目に関しては英文を分解できていなかったり、英語・国語とも長文になればなるほど、主述関係が曖昧になったり。
主旨を忘れてしまい内容一致問題でもう一度該当箇所を探す為に読み返すことになったりと時間をかけてしまう原因ともなります。

普段の勉強で使うノートに問題がある事が多い

東大合格者のノートを見せてもらったことがありますので例として挙げます。

普段皆様が使われるノートがB5サイズがほとんどですが、この生徒はA4ノートを使っていました。
そして、計算過程を書く必要ない問題の余白にも「7+12」に至るまでしっかりか書かれていました。
又、一目瞭然であるのは、問題と問題の間を大きくとってあり、ひっ算や公式のメモや考え方のメモがびっしり書かれています。

そのメモも決して綺麗な字ではないのですが第三者が見ても読み取れる構成となっており、その順番にも一定の規則性が見られました。

ノートとは自分が復習をするためのものであり、綺麗な美術作品でも走り書きのメモでもよくない

決められた時間でスピーディーに且つ後で見返すとわかり易いものであるべきです。
その為にはノートの作り方はこだわった方が良いです。

大事なのはルールです。色分けするにもその色の役割を固定し、主語は丸で囲み、修飾部は【】でくくるなど一定の規則を作ります。

そして、そこで使った公式や解法に結び付きそうなヒントをメモとして付け加える。
計算はノートの右1/4を使う等、、普段から型を決めるのです。

最初は時間がかかるかもしれませんが慣れてしまえば自然と決まった形で速く仕上げることができます。
それを繰り返し、実際の試験での問題用紙や解答用紙の余白でも普段のノート作りを応用し汚していきましょう。

良いノートを自分で編み出すことも必要ですが、まずは誰かに教えてもらうか真似てみる事から始めてみましょう。
その後、自分なりのアレンジを加えていけばよいため、この新学年に上がるタイミングで型を作ってみてはいかがでしょうか。

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