共通テストリサーチの活用法

自己採点も終えここから二次試験の出願に入っていきます。
今年の出願期間は1/23~2/3です。
最終締め切りは2/3の17:00必着としているところが多く、最悪、当日大学窓口に持参するという生徒もいます。

共通テストリサーチの活用法

各予備校に共通テストリサーチを出し、その判定を待ちながら、自分で河合塾のバンザイシステムや東進の合否判定システム、駿台の選太君と自分でできる方法もあります。

特に河合塾のバンザイシステムは毎年大学受験生の約8割が利用するため信憑性が高いことで知られています。
又1/18からシステムが稼働するため、予備校に出した結果が返ってくるまでの期間で先行して判定ができます。
ただ、8割とは言え、その判定が絶対ではありません。

傾向として共通テスト結果がかなり良かった生徒やその逆の方はリサーチすらしませんので、実際の合否とはずれが生じるためA判定だからと言って合格するというわけではありません。


昨年の早い段階で共通テスト結果が〇点ならどの大学、△点以下ならどの大学等、シミュレーションを立てている方が多いと思います。

しかし、少しでも医学部合格に近づけるためにリサーチをかけ、他の大学の可能性を探ったり、想定外の点数であった場合に、ここから出願大学を決めなくてはなりません。
その場合の判断基準と動き方について触れていきます。

バンザイシステム

バンザイシステムを例にとると、志望校を入力してその志望校の判定結果を見る方法のほかに、得点結果を入力し条件を絞って大学をヒットさせる方法とがあります。

後者の場合において、先ずは学部学科を決め、次に判定結果の条件を決めます。
合格可能性につきAが80%以上、Bが65%以上、Cが50%以上、Dが35%以上、Eが20%未満となっております。

これを先ずはC以上で括ってみましょう。
その結果多すぎたり、少なすぎたり(該当なし)の場合にB以上、D以上に変えます。

地域

次に地域です。
全国どこでも可能なのか、西日本限定なのか、通える範囲に絞るのかを決めます。

検索結果から候補を絞り込んでいきます。
次に確認するのは1段階選抜があるのか、共通テストと二次試験の配点、二次試験の科目です。

1段階選抜はC判定以上であれば先ずもって引っかかることはありません。

配点

次に配点です。
共通テスト逃げ切りができる大学なのか、二次挽回型なのか。
A判定で共通テスト逃げ切り型(徳島・弘前・佐賀など)であれば可能性はより高くなります。
逆に志望校が共通テスト逃げ切り型で判定がD判定以下であればかなり厳しいと判断できます。

又、二次挽回型はA判定でも安心はできません。
特に旧帝大レベルにおいて共通テストは1段階選抜でふるいに掛けるための意味合いが強く、合否はほとんど二次試験で決まります。

科目

次に二次試験の科目です。
理科は物理限定(群馬・金沢・名市・愛媛・九州・佐賀)等、科目の制約がある大学があります。
又、英語小論文を課す大学(前期群馬、後期は多数大学)や、総合問題(弘前・愛媛)としている大学等、これまでノーマークだった科目にこれから対応できるのかを判断する必要があります。

面接

又面接は個人なのかグループディスカッション(名市、滋賀医等)なのかも確認しておいて下さい。

候補が決まったら次は、急ぎ本屋に行きその大学の赤本を確認です。
購入するかもしくは東進などの予備校の過去問データベースからダウンロードし実際何年か分を解いてみてください。
偏差値では見えない問題との相性が大事です。

出願準備

上記の条件がクリアになって初めて、出願準備です。
高校からの調査書取得等、時間がかかりそうな書類は早めに準備しておいてください。
同時並行で遠方の場合、宿泊先・チケットの確保です。

「受験生の宿」という企画もありますが、立地、価格等の条件の良いところは早く埋まります。
それだけ終わり、実際出願がすんだらあとは過去問に一点集中です。

特にノーマークだった科目に対応する事となった場合は塾や予備校を使ってください。
とても約一か月足らずで一人では対応しきれないことの方が多いです。

大事なのは一つのリサーチ結果だけで決めない事とAやBなどの判定だけで決めない事です。
配点比率、科目、問題との相性、倍率等から総合的に判断し慎重に決めてください。

又、出願が決まったら、その大学の魅力も知っておいた方がよいでしょう、自分の夢をどのような形で具体的に実践できそうなのか、面接でも聞かれますのでHP等で大学研究を進めましょう。

タイトルとURLをコピーしました