共通一次試験、大学入試センター試験、そしてこれから訪れる大学入学共通テスト【その1】

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この文章は、私が個人的に感じたていることを書いている。反対意見の方もたくさんいることと思う。

共通テストの歴史を振り返って。

1979年から大学共通第一次試験、通称「共通一次」が始まった。約10年間続いたのだがはじめは本当に基礎学力を確認するテストだったようだ。

私の先生からは、「数学では2次方程式の解の公式を知っているかどうか問われた問題があった」などと聞いたことがある。

共通一次の始まった頃は、恐らく基礎学力の確認は「共通一次」で応用力や思考力などは「2次試験」ではなかったかと思われる。

共通一次が終わる2、3年前は、2次試験並みに難しくなっていたそうだ。もはや基礎学力を問う問題では無い。一部の私立や地方の国公立大学の2次試験よりも難しい時もあったという。

この劣悪な「共通一次試験」が作り出したものは、大学の序列。こっちの大学が良くてあっちの大学は悪いというもの。それに伴い「受験戦争」たる言葉も生まれたそうだ。

少しでもいい大学(偏差値たるわけがわかなない数値で順序づけされた上位の大学)に入るためには、学校の授業だけでは進学することができないので、「塾・予備校」に通うことが当たり前という文化を作った。

共通一次が終わる2、3年前は共通一次の存在の意味すら無くなってきた。そのためなのかどうかはわからないが、次に大学入試センター試験と名称を変えたものに変わった。

大学入試センター試験

共通一次試験と大きく変わったところでは、受験で選択できる科目数が増えるとともに、受験生が学ぶ内容が全体的に浅くなった。

共通一次からセンター試験に変わった頃の印象は、「センター試験は共通一次を簡単にしたもの。」というくらいの印象で、あまり勉強しなくても高得点が取れると言ったところだ。

ところが、マークセンス方式という出題形式にもいずれは限界がきたように思う。

大学受験で出題される数学は、非常に限られた問題で、しかも必ず答えがある問題でなくてはならない。そのためネタ切れに陥った。

2000年代半ばからのセンター数学は、もはや数学の学力試験を問う問題ではなく、パズルをいかに速く解くかと言った内容のものが増えてきた。

ある意味で、思考力が試される問題が出されるようになったが、あくまでもパズル的な思考力の問題で、決して数学的な思考力を問う問題ではない。

この頃のわたし

この頃私は大阪市立大学大学院(マスター・ドクター)で数学の研究をしていたのですが、数学の思考力を問う一番最善の方法を私の担当教官から聞いている。

その方法は至極単純で、模擬授業をさせること。

学生に数学の問題を題材にして模擬授業をさせると、その学生の学力が丸裸になる。実際に大学院でのゼミはこの形式をとっている。

ではなぜ模擬授業をしないか?

答えは簡単で、手間と時間がかかるから。一人一人模擬授業を行なって入試の合否を決めるような入学試験をしていては、いつまで経っても終わらない。その上人件費もバカにならない。大学側の都合でこのような試験は行わない。

一番手っ取り早くて、効率の良い試験が筆記試験である。もっと効率がいいのがマーク試験である。答案を一つ一つ読んでチェックする必要がない。

大学側にとって、ケチをつけられないような、ケチをつけ難いようなシステムである。

これから迎える共通テスト

センター試験に変わって新しく導入される共通テストは、国語と数学には記述試験がかさられるようだ。英語はTOEICなどの外部模試を使うようだ。私は数学の講師なので、数学の話を書くと、記述が見送られたことで、センター試験とほとんど変わらない取ろうと思う。

試験的に行われた共通テストの数学の記述の問題を分析すると、決して思考力を問うている問題とは言えない。作問者の思考形式を誘導の形にしたものなので、「作問者と同じことが考えられるか」「誘導に乗れるか」が問われていると感じた問題であった。

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